栃木県教育委員会は現中学2年生が対象となる2027年度の県立高校入試から、選抜方法を抜本的に見直した新制度を導入する。一般・特色選抜の日程の一本化、合格者が定員に満たない高校の再募集などが含まれ、受験生や保護者に与える影響は大きい。

【2027年度入試の最新記事】栃木県立高校2027年度入試 学校・学科別の特色選抜割合と独自検査一覧

 これまでの県教委の発表など、2027年度からの新制度導入や学校再編に関する主な出来事を時系列に沿って整理した。

【タイムライン】栃木県立高校の2027年度入試新制度導入や学校再編を巡る主な出来事

NEW!! 新特色選抜の入試方法を発表

県教委は2027年度県立高入試に関し、面接や作文などで選考する「特色選抜」の入試方法を発表した。27年度から特色選抜の定員割合の上限が50%に引き上げられるなど新制度が導入されるため、周知のため例年より時期を前倒して公表した。

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新校名は「鹿沼華陵」「今市」

県教委は2027年度に鹿沼南と鹿沼商工が統合して誕生する新校名を「鹿沼華陵(かりょう)」、今市、今市工業、日光明峰の3校が統合する新校名を「今市」とすると発表した。

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特色選抜に学力検査、再募集も

県教委は2027年度から導入する県立高入試の新制度の方針を発表した。面接や作文などで選考する「特色選抜」でも学力検査を実施するほか、各校で設定する特色選抜の定員割合の上限を現行の30%程度から50%に引き上げる。合格者が定員に満たない高校は、受験者を再募集する。

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一般、特色選抜の日程を一本化

県教委は2027年度から、県立高全日制の試験で全ての受験者に対して学力検査を実施するなど新制度を導入すると発表した。面接や作文などで選考する「特色選抜」でも学力検査を受ける。一般、特色選抜の学力検査は同じ日程とし、2月中旬~下旬に実施する。

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日光3高校統合に疑問の声も

県教委は第3期県立高校再編計画案の地区別説明会を日光市中央公民館で開き、今市、今市工、日光明峰の3高校を2027年度から段階的に統合する案などを説明した。保護者や卒業生ら約80人の出席者からは「伝統ある部活動はどう継承していくのか」などの意見や疑問の声が上がった。

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統合で12校→5校、清陵は全日制募集停止

県教委は全日制高校の統合などを盛り込んだ第3期県立高校再編前期実行計画案を発表した。時期は2024~29年度の6年間。全日制の統合対象は12校で、計5校にする。27年度に鹿沼南と鹿沼商工の2校、28年度に栃木農業と栃木工業、栃木商業の3校、29年度に真岡北陵と真岡工業の2校、那須拓陽、那須清峰の2校を統合する。今市、今市工業、日光明峰は27年度から段階的に統合し、総合学科高としてスポーツや福祉などに関する系列を新たに導入する。宇都宮清陵高は全日制課程の募集を停止し、27年度にフレックス・ハイスクールへ再編する。