【小山】宮本町1丁目の須賀神社で20日、例大祭「祇園祭」の神輿(みこし)渡御が行われた。絢爛(けんらん)豪華な「令和神輿」や「女神輿」が歩行者天国になった県道に繰り出し、無病息災や日々の安寧を祈った。
同祭は、江戸時代の「下野国誌」に「当国第一の祇園会なり」と記された由緒ある行事。担ぎ手たちは午後4時過ぎから境内での発輿祭に臨み、「キミョーチョーライ(帰命頂礼)」「アンゴステンノウ(南無牛頭天王)、アンゴステンノウ」といった独特な掛け声とともに県道までの約1キロ区間を練り歩いた。沿道には多くの見物客が訪れ、市おはやし連合会も演奏で盛り上げた。
女神輿の担ぎ手として初めて参加した小山、会社員新関菜々子(にいぜきななこ)さん(24)は「暑さや体力的な不安もあったが、おはやしの音色も心地よく、みんなで声を合わせてできたので楽しかった」と笑顔で話していた。