LRT車両のボックスシート周辺に設けられたフリースペース(手前左)。車内が緩やかな坂になっていることを示す黄色の線(手前右)

LRT車両の台車。1編成に三つの台車がある(宇都宮市提供)

LRT車両のボックスシート周辺に設けられたフリースペース(手前左)。車内が緩やかな坂になっていることを示す黄色の線(手前右) LRT車両の台車。1編成に三つの台車がある(宇都宮市提供)

 8月で開業2周年を迎える次世代型路面電車(LRT)。お盆過ぎには累計利用者数が1千万人に到達する見通しだ。住民の足として定着する中、朝夕のラッシュ時は乗車率が150%になる日もあるとか。もし車内の座席が今のボックスシートではなく、JR在来線のようなロングシートだったらもっと乗れたのでは…。そんな疑問を宇都宮市の担当者にぶつけると、ボックス型となっているのには理由があった。

 雷都ならではのデザインの車両は、再生可能エネルギー100%で走る。ICカードを使えばどのドアからも乗降できる全国の路面電車でも珍しい信用乗車方式で、これが定時運行を支えている。