ビニルハウスを突き破ったアガベと橋本さん

 【小山】まれにしか花が咲かないため「センチュリーフラワー」とも呼ばれる「アガベ」がこのほど、東城南4丁目の園芸センター、小山グリーンズで黄色い花を付けた。先端がビニールハウスを突き破ってそびえ立ち、同社関係者や顧客などから驚きの声が上がっている。

 アガベは米国南部や中南米の乾燥地帯に自生し、テキーラの原料としても知られる。同社の橋本裕志(はしもとひろし)社長(51)によると、約30年前に先代社長が知人からアガベを譲り受け、ビニールハウスで育て始めたという。

 “異変”が見られたのは今春ごろ。5月上旬にビニールハウスの屋根を突き破ると、全長約5メートルまで成長した。同下旬ごろからつぼみを付け始めたという。

 アガベは花が咲いた後に枯れてしまうとされるが、あと1週間ぐらいは楽しめる見通し。

 橋本さんは「これも猛暑の影響といえるのではないか」と話している。