高速道路の逆走防止に向けて国土交通省が特に危険性の高い全国のインターチェンジ(IC)などを重点対策箇所に選定したことを受けて、県警と県、佐野市、ネクスコ東日本は1日、対象となった佐野市の北関東自動車道佐野田沼ICで、逆走防止合同現場点検を実施した。
同省は6月、全国189カ所を重点対策箇所に選定した。県内では昨年8月に東北自動車道で発生した逆走重傷事故の起点となった同ICと、4月に発生した逆走多重事故の起点になったとみられる東北道黒磯板室ICが対象となった。
この日は県警の高橋修司(たかはししゅうじ)交通部長ら約20人が参加した。佐野田沼ICランプ線と県道が交わる交差点など3カ所を回り、危険箇所の把握や対策の課題を確認。逆走防止の看板の向きを見直すことや路面標示の塗装補修などが検討課題となった。
点検を終えた高橋部長は「いろんな人の立場に立つと間違いやすい箇所が見えてくる。少しでもリスクを減らして交通の安全を確保していきたい」と話した。