経営再建中の日産自動車を巡り、栃木県の福田富一(ふくだとみかず)知事は25日の定例記者会見で「栃木県として何か応援できるのか。電気自動車(EV)の(県公用車としての)購入も含めて検討を指示している」と述べた。

 日産栃木工場(上三川町)は年内発売予定のEV「リーフ」新型モデルや、EV「アリア」を生産している。県によると、日産を支援するため、県公用車として新たなEVを購入することを検討している。現在の公用車94台のうち11台は日産などのEVという。

 福田知事は栃木工場について「(新型)リーフの生産拠点になると聞いているので、何とか栃木工場は残れるのではないか。また残すべきだとこれからも強く主張していく」などと期待感や決意を語った。

 日産は5月、経営再建に向けて国内外7工場を閉鎖する方針を示したが、現段階で閉鎖工場などは明らかにしていない。