汚水が流れる中、鋼製リングに表面部材を組み付ける作業員(宇都宮市上下水道局提供)

 下水道管の腐食が原因とされる埼玉県八潮市の道路陥没事故でクローズアップされた、公共インフラの老朽化対策。地下の管路はどのように点検し、修繕工事をしているのか。汚水管について宇都宮市上下水道局の担当者に聞いた。

 市の公共下水道は1957年に敷設を始めた。下水道管は汚水管(総延長約2500キロ)と雨水管(同約55キロ)があり、汚水管はトイレや風呂、台所から流れる生活排水を水再生センターに運び、きれいな水にして川に戻す。

 整備当初、汚水管は鉄筋コンクリート製が主だった。敷設30年以上の管は約1300キロで全体の52%、うち50年以上は約200キロで約8%を占める。