11日は季節の移り変わりを示す雑節の一つ「入梅」。県内の農家では、梅干しや梅酒に使われる青梅の収穫作業が最盛期を迎えている。

鈴なりに実った青梅の収穫作業=11日午前11時45分、宇都宮市古賀志町
宇都宮市古賀志町、農業北條誠一(ほうじょうせいいち)さん(73)方では、約40アールの畑で「白加賀」など4品種を栽培。今年は春先の天候がよく豊作といい、枝に青々とした梅が鈴なりに実った。

ピークを迎えた青梅の収穫作業=11日午前11時55分、宇都宮市古賀志町
この日は雨が降り続く中、北條さんは大ぶりの実を丁寧に摘み取っていった。妻の和子(かずこ)さん(69)と手分けし、2時間ほどで60キロを収穫した。
北條さんは「シーズン序盤は梅酒やジュースにするのがお勧め」と話した。作業は6月末まで続き、県内の酒造会社に約500キロを出荷する予定。
(文・写真 磯真奈美)