かつて陸軍の金丸原飛行場があった大田原市の私有地で、飛行機の着陸訓練施設「鎮碇(ちんじょう)」とみられる遺構が9日までに見つかった。識者によると、全国で確認されている鎮碇は鹿児島、群馬、宮崎3県の3カ所のみ。戦時中の飛行訓練の状況をうかがい知れる貴重な遺構が戦後80年の時を経て日の目を見た。市は詳細を確認する調査の準備を進めている。

鎮碇とみられる遺構=9日午後、大田原市
鎮碇とみられる遺構=9日午後、大田原市

 鎮碇は飛行機の着陸時、どの程度の高度で接地させれば良いかを見極める施設の一部。