灯籠に映し出された虹色の光

 【鹿沼】藤江町、美術家関口恒男(せきぐちつねお)さん(68)は、鹿沼さつき祭り開催中の市花木センターで、灯籠などに虹色の光を映し出すインスタレーションを行っている。6月1日まで。

 関口さんは日本大芸術学部卒で、新潟県の現代アートの祭典「大地の芸術祭」に2006年から毎回出品。ドーム状の空間にプリズムの原理で虹を投影する表現を「レインボーハット」と名付け、国内外でダンスの場として提供している。同センターは今年から芸術を通じた新規来場者獲得に力を入れ、野外アート展は今回で3回目。

 同祭り会場となる駐車場西側に、三角形の鏡を入れた直径1・2メートルの水がめを設置。鏡で太陽光を反射、分散させることで虹色の光を作り、販売中の灯籠などに投影している。

 関口さんは「子どもから大人まで、写真を撮るなどして楽しんでほしい」と話している。投影は太陽が出ている間だけ楽しめる。午前9時~午後4時。