今回は大田原市黒羽向町(おおたわらしくろばねむこうまち)にある土蔵造りの足利銀行黒羽支店(あしかがぎんこうくろばねしてん)を紹介します。100年以上前から地域経済を支える銀行の足跡をたどりましょう。

 足利銀行黒羽支店の始まりは、かつて大田原市内にあった黒羽銀行の歴史までさかのぼります。

約120年前に建てられた重厚な雰囲気の足利銀行黒羽支店
約120年前に建てられた重厚な雰囲気の足利銀行黒羽支店

 今から128年前の1897年、旧川西町(きゅうかわにしまち)(現大田原市)の有力者だった植竹三右衛門(うえたけさんえもん)は有志を集め、同銀行を町内に設立しました。そして8年後の1905年、現在足利銀行黒羽支店がある場所に移転しました。