身体が不自由な人の生活を助ける介助犬が県内でゼロとなっている。矢板市、パート鈴木佑里(すずきゆり)さんが唯一飼っていたオスのラブラドルレトリバー「わをん」が昨年10月に引退。介助犬と14年半暮らしてきた鈴木さんも、外食時の同伴の苦労などから次のパートナーを迎えることをためらっている。飼い主の心身を支える存在でありながら、社会の理解が追いつかない介助犬。鈴木さんは自然に受け入れる社会となるよう願っている。22日は「ほじょ犬の日」。
鈴木さんは筋力の保持が困難な四肢体幹機能障害がある。2010年に先代ジンタを、16年にわをんを迎え入れた。2頭は電動車いすを使う鈴木さんの「体の一部」だった。
扉の開閉や物の拾い上げ、車の乗降、ベッドでの体位変換などをあうんの呼吸で支えてくれた。「誰かに頼るほどのことでなく、補助具や補装具ではできない隙間」を埋めてくれる安心感があった。
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