サッカー天皇杯栃木県予選を兼ねた「NEZAS(ネザス)カップ第30回県選手権大会」(県協会主催、下野新聞社など共催)の決勝が11日午後1時から、県グリーンスタジアムで行われる。決勝はJ3首位を走る栃木シティと、同10位の栃木SCによる今季2度目の「栃木ダービー」となる。3月30日に行われたJリーグ初の栃木ダービーは1-1の引き分けで決着。天皇杯の切符を懸けて、「両雄」が6週間ぶりに熱戦を繰り広げる。

 3月の栃木ダービーはSCが前半36分、FW五十嵐太陽(いがらしたいよう)の左足で先制。シティは後半45分、途中出場のMF岡庭裕貴(おかにわゆうき)の右足で追い付いた。白熱した展開にスタジアムは大歓声に包まれた。

ボールを奪い合う栃木SCと栃木シティの選手たち=3月30日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ
ボールを奪い合う栃木SCと栃木シティの選手たち=3月30日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 3月の両者の直接対決は、シティが前身の栃木ウーヴァFCだった2017年の県サッカー選手権大会決勝以来だった。観客数は1万2807人。J2時代を含め、栃木SCのホーム試合で歴代3番目の多さとなり、サポーターや県民の関心の高さを裏付けた。

 直近のJ3第12節では3連勝中だったシティが八戸に0-0で引き分けた一方、SCは長野に1-0で競り勝ち、3戦ぶりの勝利をもぎとっている。

 攻撃的なスタイルでJ3を席巻するシティと、第12節で失点8とリーグ2位タイの堅守を誇るSCが再び相まみえる一戦。栃木の盟主の座を争うダービーから目が離せない。

 県協会によると、チケット販売開始は午前9時30分の予定。料金は大人1千円。高校生以下は無料。プログラムは1冊500円。