川魚を放流する子どもたち=5日午前、真岡市東郷

 子どもの健やかな成長を祈願する恒例の「神使祭(しんしさい)子供祭」がこどもの日の5日、真岡市東郷の大前(おおさき)恵比寿神社で行われた。

 同神社と同じ敷地にある大前神社では、願いがかなうと生きたコイを奉納し、お神酒を飲ませて五行川に放流したという伝説から、コイが神の使いとされている。コイの滝登りにもあやかって子どもたちが元気に育つことを願い、毎年五行川に川魚を放流している。

 祭りには親子ら約20人が参加した。神事の後、子どもたちは体長30~50センチほどの川魚約100匹を、懸命に素手でつかんだり網を使ったりして、次々と川に放っていった。

 家族で訪れた埼玉県東松山市高坂、小学3年古賀愛渚(こがあいな)さん(9)は「元気いっぱいでヌルヌルした魚をつかむのが難しかったけど楽しかった」と笑顔だった。