全身の筋肉が徐々に動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の生活を記録したドキュメンタリー映画「杳(はる)かなる」が、5月2~6日と8日の6日間、宇都宮市の宇都宮ヒカリ座で県内初上映される。制作のきっかけは、2019年に京都市で起きたALS患者の嘱託殺人事件。難病や障害者をテーマとする作品を手がけてきた宍戸大裕(ししどだいすけ)監督(43)は、命を軽んじるような世間の反応に危機感を抱いたという。期間中は、県内の障害者支援団体などがスロープを設置し、車いす利用者の入館を補助する。

映画のポスターを囲む宍戸監督(後列右端)や鈴木支部長(同中央)たち=27日午後、宇都宮市江野町
映画は40代でALSと診断された東京都在住の女性、佐藤裕美(さとうひろみ)さん(54)の生活を3年半にわたり記録した内容。できないことが増えていく苦悩を抱きながらも、同じ病気の“先輩”との交流などを通して、前を向く姿を映し出す。
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