【日光】体調を崩して動けなくなっていた男性登山客の居場所を消防隊員に知らせ、人命救助につなげたとして市消防本部はこのほど、市内の男性2人に感謝状を贈った。
感謝状を贈られたのは会社員原光男(はらみつお)さん(63)=鬼怒川温泉大原=と、同八木沼敏之(やぎぬまとしゆき)さん(60)=七里。
2人は狩猟に出かけていた2月15日午後1時半ごろ、奥日光の三本松園地駐車場の北約400メートルの雪道をスノーモービルで走行中、千葉県内の60代男性が胸の痛みなどで動けなくなっている現場に遭遇した。
いったん駐車場に戻ると、到着した救急隊員をスノーモービルに乗せて再び現場へと急行。男性の搬送にも協力した。ドクターヘリで獨協医大日光医療センターに運ばれた男性は一命をとりとめ、現在は回復しているという。
原さんは「たまたま居合わせただけだが、助かって良かった」。八木沼さんは「(男性の)その後が気になっていた。最善の行動を取れたのでは」と振り返った。手塚克英(てづかよしひで)消防長は「緊迫した状況の中で、情報提供いただけたことが人命救助につながった」と感謝した。