任期満了に伴う日光市長選は20日告示された。立候補したのは届け出順に、いずれも新人で前市議の武田幸雄(たけださちお)氏(63)、瀬高哲雄(せたかてつお)氏(43)、現職で再選を目指す粉川昭一(こなかわしょういち)氏(61)の保守系無所属3人。

 武田氏は午前10時から、日光市森友の選挙事務所前で第一声を放った。教員時代の教え子やその保護者ら約200人が集まり、地元の阿部博美(あべひろみ)県議や市議3人が応援に駆け付けた。市議として取り組んだ企業誘致などの実績に触れ、「皆さんの応援を力にして日光を変える」と力を込めた。

 瀬高氏は午前9時半からは東武日光駅前でマイクを握り、地元の加藤雄次(かとうゆうじ)県議や市議3人らが見守った。支持者や地域住民ら約200人を前に人口減少対策を最優先課題に掲げ、「責任を持って日光を前に進めていく」と声を張り、市内3地区でも出陣式を行った。

 粉川氏は午前10時、同市森友の選挙事務所で出陣式に臨んだ。見形和久(みかたかずひさ)塩谷町長や市議、日光青年会議所OBの若手経営者ら約120人が集まった。新型コロナウイルスへの対応など1期目の実績を挙げる一方で「日光のブランド力を生かし、“稼げる日光”を目指す」と訴えた。

 投票は27日午前7時から午後7時(一部午後6時)まで市内70カ所で行われ、同8時から同市今市のKAWAJUN今市スポーツパーク体育センターで即日開票される。