任期満了に伴う佐野、さくら市長選、佐野市議選は6日告示され、6市町長選と3市町議選が行われる県内の「ミニ統一地方選」がスタートした。さくら市長選は3選を目指す現職と新人2人が立候補を届け出て、2005年の合併以来最多の3人による争いとなった。

 さくら市長選に立候補したのは届け出順に、3選を目指す無所属現職の花塚隆志(はなつかたかし)氏(65)=自民、公明推薦、いずれも無所属新人で宇都宮市在住のコインランドリー経営徳丸弘高(とくまるひろたか)氏(25)、元市職員の中村卓資(なかむらたかし)氏(56)の計3人。

 花塚氏は午前10時から、同市桜野のビッグワンTSUTAYA(ツタヤ)さくら店前で出陣式を行った。五十嵐清(いがらしきよし)衆院議員、高橋克法(たかはしかつのり)参院議員らが来賓として出席したほか、地元県議の小菅哲男(こすげてつお)選対本部長や市議13人も顔をそろえた。花塚氏は「市民の声を実現化するために頑張る」と力を込めた。

 徳丸氏は正午、自らが経営する同市北草川1丁目のコインランドリー店前で、第一声を放った。隣接する商業施設の買い物客に向けて「市長になったら市民への還元や人口増加、市長の減給を実現させる」と声を張った。

 中村氏は午前9時、同市馬場の選挙事務所前で出陣式。後援会長の人見健次(ひとみけんじ)前市長や氏家地区選出の市議4人、市職員OBら約100人が集まった。中村氏は出陣式後の街頭演説で「トップダウンでなくボトムアップの市政にすることを目標に、市民の声を政治に反映させる」と訴えた。

 投票は13日に市内22カ所で行われ、同日午後8時から氏家公民館で即日開票される。