商品化されたドレッシングを手にする(左から)手塚海斗さん、信子さん、江坂さん

販売が始まった「手塚さんちの長ねぎドレッシング」

商品化されたドレッシングを手にする(左から)手塚海斗さん、信子さん、江坂さん 販売が始まった「手塚さんちの長ねぎドレッシング」

 【那須塩原】青木の道の駅明治の森・黒磯は18日までに、地元農家との共同開発商品の第1弾として「手塚さんちの長ねぎドレッシング」の販売を始めた。同所の畑で生産された長ネギを主役として前面に押し出したドレッシングで、同道の駅のスタッフがレシピなどを考案した。同道の駅は地域の特産品の価値を高めるため、今後も農家と連携した商品化に取り組む方針だ。

 同道の駅は昨年4月にリニューアルオープン。「農家が集まる道の駅」をコンセプトに、農産物などの価値向上に力を入れる。商品化はその一環で、商品開発から販売戦略までを支援する商品開発チーム「農家の編集部」が手がける。

 今回のドレッシングに使われている長ネギは、農業手塚海斗(てつかかいと)さん(25)が青木の畑で生産。祖母信子(のぶこ)さん(70)が12年前から栽培を始め、2023年11月に海斗さんが継承した。柔らかさと甘みが特徴という。

 レシピは同道の駅のレストラン「明治の森ダイニング」のマネジャー江坂美穂(えさかみほ)さん(34)が考案。野菜をメインにしたドレッシングを作りたいと、植物油脂や酢などに加え、ペースト状にした長ネギを多く配合した。フレンチドレッシングに近い味で、酸味の中に長ネギの甘みを感じられる。

 もともとは同レストランのサラダに使っており、好評だったことから商品化の第1弾となった。9日に同道の駅で発売記念イベントが行われ、多くの買い物客らがドレッシングを使ったニンジンのラペなどを試食して味を確かめていた。

 海斗さんは「商品化の話を聞いた時は驚いたが、うれしかった。このドレッシングが那須塩原の長ネギのおいしさを知ってもらう入り口になれば」と話した。

 ドレッシングは180ミリリットル入りで税込み800円。同道の駅の直売所「明治の森マーケット」で販売している。(問)同道の駅0287・63・0399。