被災者に県産イチゴ「とちあいか」を届けた仲川社長(右)=2月15日午後、石川県輪島市町野町(小林直樹さん提供)

 2024年1月の能登半島地震から1年2カ月が過ぎた。栃木県産イチゴを食べて元気になってほしい-。そんな思いから宇都宮市平出町、給食事業「弁辰イーシーエヌ」の仲川久雄(なかがわひさお)社長(58)らは2月、甚大な被害を受けた石川県輪島市町野町の仮設住宅を訪れ、被災者に県産イチゴ「とちあいか」400パックを手渡した。1年前に本県の同業者らと被災地支援に参加。その後も複数回、自社の活動として被災地に入った。仲川さんはつながった縁を大切にし「今後もできる限り見守りたい」と思いをはせる。

 2月中旬、輪島市町野町。仲川さんは、宇都宮市の飲食店業「イートランド」の社員や地元の住民、現地で知り合ったボランティアとともに、2カ所の仮設住宅を回った。

 「イチゴ持ってきたよ」。子どもたちが近づいてくる。