【矢板】農業系高校が栽培した米食味を競うコンクール「お米甲子園」(米・食味鑑定士協会など主催)でこのほど、矢板高農業経営科の作った新米が特別優秀賞を受賞し3年連続で入賞を果たした。生徒たちは猛暑や豪雨のアクシデントに負けず取り組み、充実感をかみしめている。
受賞は同科3年生男女6人が育てた品種「縁結び」。甘みが強く、もっちりした食感が特徴。丈夫な苗作りに力を入れ、田植えを1カ月遅らせるなど暑さ対策をし、夏場の草刈りを5回行い病害虫防除に努めた。
9月の集中豪雨であぜが崩れ、約2ヘクタールの水田に水をためられない事故に遭いながら、全国68校中、決勝進出の15校に入った。
コンクールは昨年12月、山梨県北杜市で開催された。同校は過去2年連続で金賞を受賞しており、今回は最高金賞を目指したが惜しくも及ばなかった。
発表会場に臨んだ細井栄泰(ほそいえいた)さん(18)と広瀬晟都(ひろせあきと)さん(18)は「最高金賞を取れず悔しかったが、決勝に行けたのはうれしい。後輩たちに取ってほしい」と託した。