1食300円の「生活支援弁当」の販売を始めた岡林さん。助け合い精神の原点は東日本大震災の経験にある

 コメなどの食料品価格が高騰する中、高齢者や子育て世帯を応援しようと、宇都宮市東岡本町の洋食店「キッチン セブンスターズ」がこのほど、1食300円の「生活支援弁当」の販売を始めた。2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災者で、震災をきっかけにボランティア活動を始めた店主の岡林大介(おかばやしだいすけ)さん(70)は「物価高で皆、悲鳴を上げている。何かアクションを起こさないと支援の輪は広がらない。国も社会も変わらない」と力を込める。

 支援弁当は65歳以上の高齢者か、小学生以下の子どもが対象。ハンバーグ弁当やカレー弁当など4種類がある。1日50食限定のため近隣地区向けに販売する。前日午後6時までに申し込み、店舗での受け取りが基本だが、事情がある場合は50円で配達も行う。