【茂木】町内の県指定・町指定文化財を一般公開する「もてぎ文化財公開」が9日、町内六つの寺院で行われる。長安寺(町田)、金蔵院(こんぞういん)(河又)、瑞岩寺(茂木)、長寿寺(河井)、安楽寺(北高岡)、法幢寺(ほうどうじ)(深沢)にある計13の文化財・天然記念物を1日で拝観することができる。
町教育委員会と茂木学研究会が主催し5回目。各寺院には、お堂や門のほかに仏像や記念碑、古木などの貴重な文化財、史跡、天然記念物がある。日頃は見られない仏像なども公開され、金蔵院と瑞岩寺は2年ぶりに公開を決めた。
県指定文化財で公開されるのは、県内有数の大きさ(2・73メートル)を誇る大仏として知られる安楽寺の「木造丈六阿弥陀如来坐像(ざぞう)」。金蔵院は薬医門、長安寺は総門などの建造物、長寿寺は木造釈迦三尊(しゃかさんぞん)像、瑞岩寺は木造馬頭観音象などの仏像が見どころ。法幢寺は江戸三大仇討(あだう)ちの一つとされる「浄瑠璃坂の仇討ち」で、中心人物の浪士たちが石段を寄進した際に建てた記念碑を公開する。
午前10時~午後4時。拝観無料。(問)ふみの森もてぎ0285・64・1023。