コメ価格の高騰が県内でも続いている。スーパーで販売されるコメは5キロ当たり4千円程度で、1年前の2倍近くまで上昇。値上がりを見込んで一部の集荷業者などが在庫をため込んでいるとの見方がある一方で、卸売業関係者は「もともとの生産量が少ない」と指摘する。政府備蓄米の放出による値下がり効果には懐疑的な声もあり、生産者はコメの安定供給に向け、稲作に魅力を感じられる価格形成の必要性を強調する。

消費者「上がり方が急過ぎる」 店舗も対応に追われ

 コメ価格の高騰が続く中、県内の消費者からは「上がり方が急過ぎる」とため息が漏れる。3月には政府備蓄米の放出が予定されるが、スーパーの担当者は「どのような米か分からない」と話すなど、取り扱いに慎重な姿勢も。国産米にこだわる県内の飲食店では、一部メニューの値上げなどで対応している。