埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損が原因とみられる道路陥没事故を受け、県は31日までに、県が管理する下水道管(総延長160・8キロ)を総点検することを決めた。下水道管が埋まった道路上に隆起や段差などがないかを目視で確認する。2月4日ごろまでに終える考え。宇都宮市や栃木市など一部市町でも点検する動きが出ている。事故現場と同規模の下水道管は県内にはないが、総点検により早期の異常検知につなげる。

 県は二つ以上の市町にまたがる「流域下水道」を管理しており、総延長は160・8キロ。31日の取材で確認できた県内22市町が管理する下水道管は、総延長が計8600キロ超に上る。