【鹿沼】鹿沼東高と市図書館本館は2月1日午後2時から、同館で「高校生ビブリオバトルin図書館」を開く。市内の高校と同図書館がイベントを共催するのは初めて。同図書館は「チャンプ本」に1票を投じる観戦者を募集している。
ビブリオバトルは、発表者が推薦したい本1冊を持って参加し、持ち時間5分間で内容や面白さを発表する知的書評合戦。全発表者の発表が終了後、最も読みたい本を観戦者に問い、最多票を集めた本がチャンプ本になる。
地域貢献を志向する同校が同図書館に開催を持ちかけて実現した。発案した図書館主任渡辺美千恵(わたなべみちえ)教諭は「高校生の活動が地域の人たちに伝わる貴重な機会」と意義を語る。
同校は昨年12月に開催された全国高校ビブリオバトル県大会へ向けて、校内予選を11月に実施。参加した1、2年生約20人の上位6人が今回のイベントに発表者として出場する。
発表するのは中沼萌依(なかぬまめい)さん(17)、榑林咲(くればやしさき)さん(16)、中川陽加里(なかがわひかり)さん(16)、加藤雄大(かとうゆうだい)さん(16)の2年生4人と、上園苺花(うえぞのまいか)さん(15)、大山慶次郎(おおやまけいじろう)さん(16)の1年生2人。
校内予選1位で県大会でも入賞した中沼さんは「スイッチ 悪意の実験」(潮谷験(しおたにけん)著)を紹介する予定。「自分より上の年代の人たちに伝わるよう、県大会とは表現を変える。チャンプ目指して頑張る」と意気込む。千ページ超の「魍魎(もうりょう)の匣(はこ)」(京極夏彦(きょうごくなつひこ)著)で勝負に挑む中川さんは「あらすじを参考に面白い部分を厳選して紹介する。面白さが伝わるといい」と話した。
観戦者は小学生以上。先着40人で事前申し込みを受け付けるが、空きがあれば当日参加も可。(問)市図書館本館0289・64・9523。