性別による偏見や差別を理由に地元を出た-。下野新聞が全国の地方紙や専門紙と実施した合同アンケートで、回答者の約7%に当たる469人がジェンダーバイアス(性別に基づく固定観念)を理由に地元を離れた経験があることが、27日までに分かった。8割近くを女性が占め、家父長制のような価値観や性別役割分担意識が女性の人生の選択に深刻な影響を与えている実態が浮かんだ。
アンケートは性別による役割分担や意識などについて調べるのが目的で、無作為抽出の世論調査とは異なる。本紙など計21紙が2024年12月6~15日に通信アプリLINE(ライン)などで呼びかけ、6727人が回答した。
性別による偏見や差別などを理由に地元を「実際に出た」と回答した469人は全年代にわたり、出元も全都道府県に及んだ。地元を出ようと「思ったことはあった」としたのは1146人(17%)に上った。
栃木を出た人の思いは
結婚・出産への干渉、職場での男女格差、地域に残る性別役割分担意識-。ジェンダーバイアス(性別に基づく固定観念)を理由に地元を離れた人の存在を浮き彫りにした合同アンケート。本県から出た経験がある当事者たちの声を聞いた。
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