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 大寒の20日、そばどころで知られる栃木市出流(いづる)町で、地元のそば職人が滝行し、寒ざらしそばを奉納する「大寒祭」が開かれた。

寒ざらしそばを奉納した満願寺で行われた護摩祈祷
寒ざらしそばを奉納した満願寺で行われた護摩祈祷

 同町のそば店などでつくる出流観光会が商売繁盛などを願って毎年開催している。出流町で提供されている「出流そば」は昨年、市内初の地域団体商標の登録を受けた。

 今年は2年ぶりに出流山山中の「大悲の滝」で滝行を実施。そば職人ら11人が、約8メートルの高さから激しく流れ落ちる冷たい湧き水に打たれながら身を清めた。続いて出流山満願寺本堂で寒ざらしそばを奉納し、護摩祈祷(きとう)を行った。

滝行に挑む出流町のそば職人
滝行に挑む出流町のそば職人

 同会の石山英男(いしやまひでお)会長(55)は「日本一のそばどころを目指し、すがすがしい気持ちでそば打ちに臨みたい」と話した。寒ざらしそばは2月末まで各店で提供される。