子ども向けに栃木県が教材作りを模索する動きもあるジェンダー(社会的性差)問題。ジェンダーがテーマの絵本を通じ自分らしさの大切さなどを伝えようと、任意団体「えほんみらいテラス」代表の加藤久美子(かとうくみこ)さんが、宇都宮市内の学童保育を中心に“ジェンダー絵本”の読み聞かせ活動を行っている。無意識のうち抱えてしまうジェンダーにまつわる「思い込み」。加藤さんは「絵本が思い込みに気付くきっかけになれば」と話す。
1月初旬、同市陽南小の学童保育。2~5年約35人の子どもを前に、加藤さんはまず「せかいでさいしょにズボンをはいた女の子」(光村教育図書)を読んで聞かせた。読み終わり「(同書の主人公)メアリーは本当にいた人なんだって」と伝えると、「えーっ」という声が上がった。周囲に反対されながらもズボンで出かけ、市民権を得る糸口をつかんだ主人公が実在したことに驚いた様子だ。
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