2025年のことしは昭和100年に当たります。中高年には懐かしく、若者には新鮮な「昭和レトロ」も人気で、改めて昭和が注目されています。あなたにとって街なかに残る昭和はどこですか-。街なかに関わる110人に聞きました。

 最も多かったのは「オリオン通り」でした。10代を中心に32人から回答がありました。オリオン通りと言えばやはりアーケード。最初に設置されたのは1967(昭和42)年で、県内初の全蓋(ぜんがい)アーケードでした。建て替えられて現在の形のアーケードになったのは90年代。実は「平成」です。

三つ星になぞらえ

 オリオン通りが会場の「オリオン七夕まつり」という回答もありました。起源ははっきりしないものの戦前から行われていたようです。ちなみに「オリオン通り」という名称になったのは48(昭和23)年。通りを構成する一条町、江野町、曲師(まげし)町の3町を、オリオン座の三つ星になぞらえたそうです。

県下一の商店街「オリオン通り」
県下一の商店街「オリオン通り」

 ところで、この「街なかに残る昭和」の問いは、自由記述で答えてもらいました。すると、57件もの項目が挙がるという結果に。回答者が1人という項目も多く見られました。昭和時代に青春を過ごした世代は、それぞれに思い入れの強いものがあるようです。