約300人が訪れた豆まき

 大田原市佐良土の光丸山法輪寺は12日、福を呼び込む豆まきを行った。節分の2月の豆まきより一足早い恒例行事だ。

 修験の場として、寒い時季の修行僧らの疫病など災いをよけようと、厄よけ祈願、豆まきを行っている。これまで1月14日に行ってきたが、週末に合わせ12日に開催。「鬼も命ある者で退散させない」との考えから、「福は内」とだけ唱えるしきたりだ。

 護摩たき、読経に続き、豆まき、がらまきが行われた。参拝者はわれ先にと、豆やお菓子を集めた。茨城県つくば市鹿島台、会社員渡辺友昭(わたなべともあき)さん(40)は「つい夢中になってしまった。良い年になるといいですね」と話した。

 若水厚淳(わかみずこうじゅん)住職(42)は「えとにちなみ、蛇が脱皮するように、皆さんが新たなことに挑戦できるよう祈願しました」と語った。