チョコレートの原料となるカカオを取り巻く社会問題について考えることで、子どもたちに持続可能な開発目標(SDGs)を学んでもらう授業「カカオに学ぶサステナブル」がこのほど、足利市矢場川小で開かれ、5年生23人が受講した。
今月上旬まで通2丁目の市美術館で個展を開いていた2人組の絵本作家「ザ・キャビンカンパニー」は、大手菓子メーカー明治製菓の協力のもと、世の中からチョコレートがなくなった千年後の世界を描いた絵本「ミライチョコレート」を出版している。その関係から、明治はザ・キャビンカンパニーが個展を開く場所で同授業を無償で提供する予定で、第1回が足利で開催された。
この日は、フリーアナウンサーや保育士として活躍する堀江聖夏(ほりえみな)さんが講師を務め、カカオに関するクイズを出題。児童たちはクイズを通じ、チョコレートの製造過程を学んだほか、カカオ農園の拡大による森林破壊、児童労働などの問題について考えた。
高橋舞帆(たかはしまほ)さん(11)は、「食べ物ができるまでに手間暇がかかっていることが分かった。どんな食べ物でも好き嫌いせず食べようと思った」と話した。