高校生の生の声を聞いた意見交換会

 【鹿沼】市議が市内4高校に出向いて生徒に市政への意見を求める「高校生との意見交換会」が15日、鹿沼高で始まった。

 若者の市議会や選挙への関心を高めようと、2016年から市議会が主催。同校生徒会役員の1、2年生計20人と、増渕靖弘(ますぶちやすひろ)議員ら市議6人が参加した。市教委が進める「学校の統廃合や小中一貫校の影響」「結婚・子育て」などをテーマに設定した。

 学校の統廃合について生徒は「廃校になっても地域住民が集まれる場所をつくる」などと提案。子育てについて「子育てするだけのお金を稼げるか不安」「第1子の出産育児から保障を手厚くしてほしい」などの切実な意見を挙げた。

 生徒会長の2年網倉清也(あみくらせいや)さん(17)は「議員の方の上手なリードもあって、出産・子育てへの不安感を上手に伝えられた」と話した。

 谷中恵子(やなかけいこ)議長は「主権者教育の重要性が高まる中、政治を身近に感じてもらう貴重な機会。各校で活発な議論を促したい」と述べた。

 11月中に他3校も回る。来年1月に議場で各校の意見の発表会を行う予定。