【日光】市は12日に開かれた市議会議員全員協議会で、平ケ崎の市勤労青少年ホームを廃止する方針を明らかにした。施設の老朽化と利用者減が理由で、2025年6月議会に廃止条例を提出し、同年秋に廃止する。

 同ホームは1976年10月、今市文化会館の複合施設として中央公民館と合わせて設置された。建物は鉄筋コンクリート2階建て。集会室、軽運動室、料理講習室などがあり、レクリエーションの場として働く青少年の福祉増進を図る役割を担ってきた。

 しかし築48年の建物は老朽化が著しいほか、人口減少などに伴い利用者が大幅に減少。25年秋には隣接する中央公民館がイオン今市店内に移転、今市文化会館も老朽化に伴い利用休止となることから、その時期に合わせて青少年ホームも廃止することを決めた。

 市教委はすでに利用者団体役員などへの説明を実施。廃止に関して異論などは出ていないという。同ホームが実施してきた若年層向けの講座については25年度以降、利用しやすい日時や内容を検討した上で、中央公民館事業として開催する考えだ。