がんの治療でリンパ節を取り除いたり、放射線を照射したりした影響でリンパ液の流れが変わり、腕や脚などがむくむ「リンパ浮腫」。県立がんセンターリンパ浮腫ケア外来の年間件数は約千件で、大半が乳がんと婦人科がんという。リンパ浮腫療法士の奥田奈々恵(おくだななえ)看護師らは、体への負担が少ない「リンパ管細静脈吻合(ふんごう)術(LVA)」後、早期から圧迫療法などを行うことで、治療効果を高めると提唱。まとめた論文が医学雑誌で高く評価された。