西の夜空に輝く「紫金山・アトラス彗星」=13日午後6時12分、高久知之さん撮影

 2023年に発見されたばかりの「紫金山・アトラス彗星(すいせい)」が地球に最接近した13日、夕方の栃木県内でも観測された。那須町寺子丙の会社員高久知之(たかくとしゆき)さん(52)は同町内から、長い尾を引いて輝く姿を撮影した。

 高久さんによると、撮影場所は同町中央運動公園。「西の空に雲が一つもなく、撮影に適した条件だった」。金星を目印にして待ち構えていたという。高久さんは「彗星が景色と一体化した構図、尾の長さを見てもらえたら」と話した。14日以降も日没後の西の空で確認できる可能性がある。

 彗星は23年の初め、中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡が相次いで発見した。