「これまでを振り返り、これからを考える」と題した広告部門の分科会では、市民生活に影響を与えた各社のキャンペーン事例の報告などを通して、広告の意義や果たすべき役割について考えた。

前半は日本広告審査機構「JARO」に寄せられた苦情の変遷を振り返り、同機構の川名周(かわなあまね)氏が「広告は時代を映す鏡」などと紹介した。
事例報告で読売新聞東京本社の落合都(おちあいみやこ)氏は、自らが立案し全国73紙で展開された統一PRキャンペーン「新聞で紡ぐ希望のうた」について解説。部数減が喫緊の課題となる中「広告が新聞社としてどういう価値を出せるか考えるきっかけになった」と意義を語った。

生活者の意識喚起につながる多くの事例が出たことなどを踏まえ、座長を務めた毎日新聞社の中里利之(なかざととしゆき)氏が「今後も世の中に役に立つ広告をどんどん展開していけると感じた」と総括した。
■座長
後藤明弘氏(下野新聞社ビジネス局ビジネスプロモーションセンター長)
中里利之氏(毎日新聞社営業本部連絡業務部広告審査グループ)
■報告者
川名周氏(日本広告審査機構事務局長)
野崎佳奈子氏(日本広告審査機構審査部)
笠松尚平氏(下野新聞社ビジネス局ビジネスプロモーション部)
番場誠氏(毎日新聞社事業推進室長)
落合都氏(読売新聞東京本社イノベーション本部 YBS・エリア戦略グループ)
堀田峰布子氏(電通サステナビリティ・コンサルティング室)