栃木県は1日、パリ五輪レスリング女子76キロ級金メダリストの鏡優翔(かがみゆうか)選手(23)=宇都宮市出身、サントリー=に県民栄誉賞、競泳男子400メートル個人メドレー銀メダリストの松下知之(まつしたともゆき)選手(19)=同市出身、東洋大=に知事特別表彰の県スポーツ功労賞を授与した。授与式が県庁で行われ、福田富一(ふくだとみかず)知事から表彰状が手渡された。
県民栄誉賞は東京五輪柔道男子60キロ級で金メダルに輝いた下野市出身の高藤直寿(たかとうなおひさ)選手(パーク24)以来9人目。県スポーツ功労賞は延べ36人目で、共に初受賞となった。この日はJA全農とちぎから県産米「とちぎの星」など県産農産物も2人に贈られた。
鏡選手は「思い出の地に凱旋(がいせん)でき、素晴らしい賞をいただけて光栄」、松下選手は「地元栃木には強い思いがある。県民の皆さんに応援いただいていることを強く感じた」などと感謝した。

2028年ロサンゼルス五輪出場も見据える2人に、福田知事は「4年後は連覇、金メダルという目標がある。そこに向かって鍛錬を続けてください」とエールを送った。
宇都宮市も同日、2人に市民栄誉賞を授与。同賞はジャズサックス奏者の渡辺貞夫(わたなべさだお)さんら4人が受賞している。
(小玉義敬)