帝国データバンク宇都宮支店によると、土木建築設計の公和設計(宇都宮市下荒針町)が20日付で宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債額は約1億8700万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、公和設計は1980年創業、89年設立。建築工事の設計、積算、耐震診断、施工監理や、土木工事の測量、地盤調査など総合設計会社として事業を展開し、県内だけでなく都内からも官民問わず受注があった。最盛期の2016年3月期は年収入高約2億3700万円を計上した。
ただ固定費用の負担感が高く、運転資金を借入金に頼る運営を続けたことで金融負債の負担も大きくなった。新型コロナウイルス禍以降は受注不振が目立ち、23年3月期は年収入高約1億4千万円まで落ち込むなど資金繰りは多忙化し、事業存続は困難と判断したという。