消防団員数の減少や平均年齢の上昇が課題となる中、栃木県は11月16日、学生を対象に一日消防団体験を県消防学校(宇都宮市中里町)で初めて開催する。10月31日まで参加者を募集している。
将来の担い手として期待される世代に、体験学習を通して地域防災の中核を担う消防団員の活動について理解を深めてもらうのが狙い。傷病者の搬送訓練や自動体外式除細動器(AED)体験、土のう積み、放水訓練などを行う。現役の学生団員との座談会もある。
県消防学校の教官が講師を務める。対象は県内の大学・短大、専門学校、高校に通う学生や生徒。県消防防災課は「消防士と団員の違いや団員ならではのやりがいを知ってもらいたい。入団の動機付けになればいい」としている。
参加無料。定員50人。県電子申請システムから申し込む。締め切りは10月31日午後5時。(問)同課028・623・2127。