» 動画ページへ

運転の見合わせを知り新幹線の改札前で駅員に状況を聞いたりする利用客ら=19日午前11時55分、JR宇都宮駅

新幹線の改札前で駅員に状況を確認する利用客ら=19日正午、JR宇都宮駅

運転の見合わせを知り新幹線の改札前で駅員に状況を聞いたりする利用客ら=19日午前11時55分、JR宇都宮駅 新幹線の改札前で駅員に状況を確認する利用客ら=19日正午、JR宇都宮駅

 東北新幹線の車両の連結が外れて遅れが生じた19日、JR宇都宮駅では在来線に乗り換えたり、想定外の事態に疲れの表情をみせたりする利用客の姿があった。県の行事の延期やイベントのプログラム変更などの影響もあった。

 午前11時半すぎ。宇都宮駅の新幹線の改札口前では、利用客が運休や遅れを伝えるホワイトボードを見入ったり駅員に再開見込みを尋ねたりした。「通常よりも到着が大幅に送れる見込みです」。構内にはアナウンスが響いた。

 運転見合わせを知らずに駅へ来た宇都宮市、50代の会社員男性は、仕事で会う約束だった相手に電話で事情を説明した。新幹線での到着時間が見込めないと知り、「仕方ないですね」と在来線のホームに向かった。

 正午ごろには一部区間で運転を始めた列車が宇都宮駅に到着した。降車してきた福島県須賀川市、大槻美智子(おおつきみちこ)さん(64)は「予定より3時間遅れの到着。大変だったけど来ることができてよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 在来線の改札口には精算待ちの列ができた。大宮駅から在来線で宇都宮駅まで来たさいたま市の70代夫婦は「混んでいて疲れた」とため息交じりに駅を後にした。

 県が同日に予定していた影絵作家藤城清治(ふじしろせいじ)さんへの「とちぎ光の芸術親善大使」委嘱式は延期となった。

 また宇都宮駅東口のライトキューブ宇都宮で同日に開催された「第29回全国女性消防団員活性化とちぎ大会」では、午前中の記念講演で登壇予定だったお笑いトリオ・森三中の大島美幸(おおしまみゆき)さんが新幹線の遅れに巻き込まれ、急きょプログラムを午後に変更した。