義務教育を十分に受けられなかった人たちに学びの場を提供する「とちぎ自主夜間中学宇都宮校」が新たに「昼の部」を始め、宇都宮市清原工業団地の清原地区市民センターで13日、初めての昼の学習会が開かれた。従来の日曜夜に加え、広く受講できるよう昼の部は金曜午後に開催する。同校の担当者は「無料で参加できるので、夜通うことが難しい人にも足を運んでほしい」と呼びかけている。
宇都宮校はNPO法人とちぎ自主夜間中学が運営する。2021年8月の開校以来、同市東生涯学習センターで日曜午後6~8時に学習会を開催している。
昼の部の会場は同市清原地区市民センターで、開催日時は金曜午後2~4時。「夜に通うのは厳しい」という、元利用者らの声が開設の契機となった。日曜夜同様、ボランティアが一対一で学習をサポートする。
初回の13日は16歳の女性が訪れ、ボランティアのアドバイスを受けながら方程式を解いていた。
副校長の片桐雅義(かたぎりまさよし)さん(80)は「もっと勉強したいという潜在的ニーズは多いはず。不登校を経験した人や外国籍の人など、年代や国籍を問わず多くの人に利用してほしい」と話した。
昼の部の情報は同校のホームページなどで確認できる。(問)片桐さん090・7208・2536。