頑張ろう三唱で気勢を上げる茂木氏ら(左から5人目)ら=12日午前、東京都港区

 自民党総裁選に初めて挑む茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長は12日午前、東京・赤坂の貸会議室で出陣式に臨み、第一声を放った。栃木県選出議員の総裁選立候補は31年ぶり。戦後初の本県出身首相誕生への期待は高まり、式には木村好文(きむらよしふみ)県連幹事長ら県議6人の姿もあった。

 会場に詰めかけた約250人の拍手に迎えられた茂木氏は、笑顔で握手を交わしながら、壇上へ向かった。大手コンサルティング会社マッキンゼー社勤務時代の後輩でIT大手ディー・エヌ・エーの南場智子(なんばともこ)会長らも応援に駆け付けた。

 演台に立った茂木氏は最初に深々と頭を下げ「地盤(組織力)、看板(知名度)、かばん(資金力)、何もない中で総裁選に挑戦することができる」と支援への感謝を口にした。

 「チーム自民党、チームジャパンとして前に進んでいく。その先頭に立つことができると確信している」。茂木氏が言い切ると、会場から「茂木コール」が起こった。

 午後には党本部で所見表明演説会に。「国民の不安を解消し、明るい未来をつくる。これが政治の一番の役割ではないか」などと訴えた。民放のニュース番組にも出演。選挙戦初日から精力的に動いた。