佐野市で全国の観測史上3位タイとなる41・0度を記録するなど、1898年の統計開始以降で最も暑かった今年の夏。ひとときの涼を得ようと、かき氷を食べた人も多かったのではないでしょうか。今回、人気を最も集めた味は「イチゴ」でしたが、2位は意外!?な結果となりました。
下野新聞社は8月9~30日、LINE公式アカウント「とちぽ」を通じて、かき氷に関するアンケートを実施し、1196人から回答を得た。回答者のうち女性は811人、男性は353人、回答しない・その他が計32人。
「かき氷は好きですか」という設問で、「とても好き」と答えた人は341人(28・5%)、「まあまあ好き」が617人(51・6%)で、合わせると約8割の人が、かき氷が好きと回答した。一方、「どちらともいえない」は147人(12・3%)、「あまり好きではない」は88人(7・4%)、「嫌い」は3人(0・3%)だった。
「ひと夏で食べる回数」は、「1~4回」が889人(74・3%)で大部分を占めた。「5~9回」も約1割の116人いたほか、「10回以上」と答えた人が92人(7・7%)いた。かき氷を愛してやまない人たちがいた一方、「0回」も99人(8・3%)いた。
■足利では一番人気
結果が気になるのが「最も好きな味」。1位の「いちご」は489人(40・9%)が選んだ。かき氷のイラストや絵文字でも使用されることの多い“王道”が堂々の一番人気となった。
意外だったのは次点の「抹茶」。231人(19・3%)が回答した。回答者を居住市町別で見ると、県内25市町のうち24市町では1位が「いちご」だったが、唯一、足利市在住者にとって一番人気を集めたのは「抹茶」だった。史跡足利学校や国宝鑁阿寺(ばんなじ)を有し、「歴史と文化のまち」と称されるだけに、伝統的な味を愛する人が多いのだろうか。
3位は「レモン」100人(8・4%)、続いて「ブルーハワイ」70人(5・9%)、「メロン」60人(5・0%)、「みぞれ」37人(3・1%)。「みかん」も14人(1・2%)いた。男女とも、人気の味は同様だった。
年代別で見ると、また違った傾向がうかがえた。
回答の少なかった10代を除くと、「いちご」は20代以上の全ての年代で4割前後の支持を集めた。注目の「抹茶」は、20代と40代~70代以上の各年代で2位にランクイン。特に70代以上で30・9%、60代で27・6%から支持された。一方、30代の2位は「ブルーハワイ」(17・0%)だった。
「最も好きなトッピング」は、「練乳」が641人(53・6%)で最多となり、半数を越える支持を集めた。2番人気は抹茶との相性も抜群の「あんこ」で165人(13・8%)だった。この他に「アイスクリーム」88人(7・4%)、「フルーツ」75人(6・3%)、「白玉」30人(2・5%)で、「トッピングはしない」も191人(16・0%)いた。
■思い出もそれぞれ
かき氷に関する思い出やエピソードを尋ねたところ、「頭がキーンとする」といったかき氷に付き物の悩みや、「日光の天然氷のかき氷がおいしかった」など、天然氷に感動したという声が多く寄せられた。
この他にも、「子どものときはブルーハワイが好きで舌が青になるのを親に見せていた」「高校の補講帰りに電車待ちの間に食べた青春のかき氷」「初恋」など、さまざまな回答があった。
「夏祭り」「花火大会」「プール」など、夏の思い出とともに語られることも多かった「かき氷」。記憶に残りやすい一品なのかもしれない。
※アンケートは多様な声を聞き取ることが目的です。無作為抽出による統計的な方法で民意の傾向を把握するための世論調査とは異なります。