小山兄弟虐待死事件は12日で丸20年となる。節目を前に、子ども虐待防止ネットワークとちぎの福田雅章(ふくだまさあき)代表(63)に児童虐待を取り巻く状況や、虐待を防ぐために望まれる子育て環境などを聞いた。
-児童虐待の相談対応件数が高止まりしている。要因は。
「核家族化やひとり親家庭が増え、親戚や地域との関係が希薄化している。周囲の助けがない状態により子育て負荷が高まり、親の余裕がなくなっている」
「人のつながりがないと地域や行政の福祉サービスの情報も入らない。『できない自分を見せられない』とSOSを出せない親も多い。子育ては子どもを取り巻く大人の総合力。養育力の低い親がいたとしても、補完できる人が身近にいればいい。共助が弱り、その環境がないことが問題だ」
-児童相談所(児相)の機能や権限は強化された。
残り:約 596文字/全文:975文字
この記事は「下野新聞デジタル」の
会員
のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く