下野新聞社ビジネス局が2023年10月~24年5月に広告特集などとして紙面展開した企画「ハコブトチギ」が、日本新聞協会の第44回新聞広告賞(新聞社企画・マーケティング部門)を受賞することが決まった。同協会が4日、発表した。下野新聞社が新聞広告賞を受賞するのは21年の「下野新聞認知症カフェプロジェクト」、22年の「虐待ゼロへ いのちにハグを。 とちぎ」に続き、2年ぶり4度目。

 企画はトラック運転手の残業規制強化で物流が停滞しかねない「2024年問題」を受け、物流問題への理解促進を図るキャンペーンを展開した。

 武骨なイメージの運送業のイメージを払拭するため、ポップなイラストを使い、インフルエンサーで現役女性ドライバーの「トラックめいめい」さんを起用。消費者に身近な食や宅配ボックスを特集紙面で取り上げたほか、ドライバー向けにマッサージを提供したり、子ども向けの仕事体験イベントを開いたりした。

 同部門には全国から49件の応募があり、同賞には下野新聞社、信濃毎日新聞社、北日本新聞社、山陽新聞社、産経新聞東京本社の5作品が選ばれた。

 下野新聞社の受賞について、同協会は「物流業界を巡る現状と課題を県民に伝え、関心を高めた広告企画として高く評価された」としている。

 表彰は10月21日に東京都内で開かれる「新聞広告の日」記念式典で行われる。