新たに作製した手ぬぐい(手前)と冨山さん

 【鹿沼】鹿沼秋まつりの手土産にしてもらおうと、仲町の常陸屋呉服店はこのほど、鹿沼秋まつりをテーマにした手ぬぐいを作製した。「木のまち鹿沼」を象徴する茶色に染め、彫刻屋台を表現した。

 同店店主の冨山亮(とみやまりょう)さん(53)が企画。他県の祭りに赴いた際、地元商店などで販売する祭り関連の土産物の多さに憧れた。これまでに全氏子町名を列記したもの、彫刻屋台の平面図を描いたものを制作しており、今回で3種類目となる。

 布地は中川染工場(宇都宮市)の伝統技法「注染」で茶色に染め上げた。冨山さんの友人で、和楽器集団「切腹ピストルズ」の飯田団紅(いいだだんこう)総隊長がデザインを担当。絢爛(けんらん)豪華な彫刻や腰丈ほどの大きな車輪、それを引く若衆の姿が描かれている。

 今年の祭りは10月12、13日に開催。例年20万人を超える来場者がある。冨山さんは「外国人観光客もよく購入してくれる。全国に鹿沼をPRするチャンス。若衆たちにも身に着けてほしい」と語る。1枚3千円。同店で販売している。