北村本部長から認定証を受け取る代表選手=県総合文化センター

 県競技力向上対策本部は31日、県総合文化センターで本年度の「チームとちぎジュニア選手」認定証授与式を行い、全国大会で活躍が期待される38競技の小中学生559人に認定証を授与した。

 式典には416人が出席。本部長の北村一郎(きたむらいちろう)副知事は「向上心を絶やすことなくまい進してほしい」とあいさつし、登壇した各競技の代表者一人一人と握手。重量挙げ女子の上條杏華(かみじょうきょうか)(小山三中3年)が「さらなる高みを目指して全力で挑戦し続けます」と力強く宣誓した。

 授与式後は「トップアスリートの生き方に学ぶ」と題し、パリ五輪陸上男子1600メートルリレーで日本の6位入賞に貢献した佐藤風雅(さとうふうが)(作新学院大出、ミズノ)が講演。学生時代を振り返りながら、28歳で初めて出場した五輪への思いや2028年ロス五輪に向けた意気込みなどを熱く語った。

 小中学生との質疑応答の時間も設けられ、佐藤は「僕もいろんな壁にぶつかってきたが越える方法はたくさんある。回り道をしてもいい。いろんなアプローチを見つけて可能性を広げていってほしい」と呼びかけた。