「咳をしても一人」が書かれた尾崎放哉の句稿(写真提供・小豆島尾崎放哉記念館)

種田山頭火(旧小林寫真店・小林銀汀撮影)

尾崎放哉(写真所蔵・鳥取県立図書館)

「咳をしても一人」が書かれた尾崎放哉の句稿(写真提供・小豆島尾崎放哉記念館) 種田山頭火(旧小林寫真店・小林銀汀撮影) 尾崎放哉(写真所蔵・鳥取県立図書館)

 有名な「咳(せき)をしても一人」の句は、尾崎放哉(おざきほうさい)(1885~1926年)ではなく種田山頭火(たねださんとうか)(1882~1940年)が作者だと学校で教わった-。そんな情報が京都新聞の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。何かの誤解ではないだろうか。半信半疑ながらも調べてみると、定型にとらわれない自由律俳句の両巨頭である「放浪俳人」がたどった「旅路」の違いが浮かび上がった。

 (京都新聞)

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