平和への思いを込めて踊る安藤さん

 【栃木】市と市民グループ「賢二版画絵巻プロジェクト」は15日、とちぎ岩下の新生姜(しょうが)ホール展示室で、平和への願いを込めた朗読劇とダンスパフォーマンスの鑑賞会を開いた。

 同グループが修復した市出身の版画家鈴木賢二(すずきけんじ)(1906~87年)の版画絵巻「平和を世界に」の公開などを行う「とちぎ非核平和展」の一環。鑑賞会には約90人が参加した。

 朗読劇では、賢二の四女解子(ときこ)さん(78)ら4人が原爆の悲惨さを伝える「泰山木の木の下で」を上演した。

 その後、同グループの安藤喜代(あんどうひさよ)さんが被爆者への鎮魂を込めたダンスを披露。箏(そう)と笛の演奏の中、この日のために創作したという優雅な踊りをみせた。安藤さんは「被爆して亡くなった人の命を無駄にしないという思いを込めた」と話していた。